開業してから3週間が経ちました。
最近診察をしてて、水痘や伝染性紅斑のお子様をみかけます。
水痘は、水痘(すいとう)は、「みずぼうそう」ともいわれる感染症です。水痘ウイルスの自然宿主はヒトのみで、世界中に分布し、その伝染力は麻疹よりは弱いですが、ムンプスや風疹よりは強いとされています。家庭内接触での発症率は90%と報告されています。潜伏期間は2週間程度。特徴的な症状は、38度前後の発熱とかゆみを伴う全身の発しんです。発しんは、赤くなる(紅斑(こうはん))→水ぶくれ(水疱(すいほう))→膿のある水ぶくれ(膿胞(のうほう))→かさぶた(痂皮(かひ))の経過を経て、7~10日程度でよくなります。健康な子どもは一般的に軽症ですが、免疫機能が低下していると、熱性けいれんや肺炎、気管支炎など合併症で重症化することがあります。多くは自然治癒しますが、症状に合わせて抗ヒスタミン薬、抗生物質、抗ウイルス薬などが使われることがあります。
伝染性紅斑は、「りんご病」ともいわれる感染症です。潜伏期間は10~20日程度。顔が赤くなる以外に、腕や足、皮膚も赤くなり、血球減少を起こすこともあります。妊婦が感染するとお腹の赤ちゃんに悪影響が出る場合があることが分かっているので、周囲に感染者がいる妊婦は特に注意が必要です。飛沫感染あるいは接触感染なので、マスクと手洗いを徹底するといいです。発疹が出てから伝染性紅斑に気づくことが多く、発疹が出た時にはすでに感染性はなくなっていると言われています。 特に検査は行わずに症状から診断されることが多いです。治療は有効なものがなく、予防接種もありません。そのため、日常からのマスク着用と手洗いが非常に重要になります。(厚生労働省から注意喚起が出ていますのでチラシを掲載しておきます。→)リンゴ病